特定のマウスピースで音が裏返るという相談をいただきました。裏返る、というのは倍音が出てしまう症状です。症状の出ていないマウスピースと比較して原因を突き止めました。 微妙な調整でまったく症状が出なくなりました。お客様も驚いておられました。また一つ勉強ができました。日々感謝ですね。もし、このような症状でお困りの方は、ぜひご相談ください。
トニックがCの場合、C6やCM7上でのアドリブにいくつかのペンタトニックが使えます。まず、Gぺンタトニックを試してみてください。次にDペンタトニック。アウトする感じだとA♭のペンタトニックも。
リードの保管方法についてご質問をよくいただきます。
1.常に水につけておく方法
この方法は、毎日吹く人であれば良いかもしれません。1週間ほどでリードのなかの成分が溶け出してくるので、吹かなくてもリードが変化していきます。
2.リードケースでの保管
この保管方法が良いと思います。ただし、ケースに保管する前に水道水で洗浄したほうが良いと思います。または、アルコールで拭くのも効果があります。水分はペーパーで拭き取ると良いと思います。
3.マウスピースにつけっぱなし
リードが急速に乾き、先端がなみなみになってしまう可能性があります。お勧めできません。
4.リードホルダー
リードについてくるホルダーですが、リードケースがない場合はこれが良いですね。演奏後の洗浄は同じくおすすめです。ただし乾燥しすぎる可能性があります。
カビ対策
カビ対策は、(1)冷蔵庫に保存 (2)通気の良いところに保存 (3)使用後によく洗浄する、等です。湿度が60%を超え、温度が24度以上になるとカビが生える条件がそろいます。夏は、リードを清潔にして冷蔵庫に保管するのが良いかもしれません。
どうやったらアドリブができるの?という質問が多いです。
サックスプレーヤの場合、コード楽器を演奏する人は少ないので、まずは、コードの理解とアルペジオを練習するのが良いと思います。並行してスケールもですが、スケールも種類が多いですね。また、インターバルを聞き分ける練習もとても大事だと思います。
アンブシュアには、シンリップ、ファットリップ、ダブルリップなどがあります。
シンリップは下唇の下の皮膚の部分まで巻き込む感じですね。ファットリップは下唇の赤い部分が主にリードに接触します。極端なファットリップでは、ほとんど下唇巻き込まずに口の粘膜部分までリードに接触する人もいます。ダブルリップは、上の唇を上の歯に巻き込む方法です。私の場合は、唇の赤いところがリードに接触し、皮膚の部分がリードに接触しないか少し接触するくらいのリップです。皮膚の接触面積を増やすと音色が暗くなります。ダブルリップは響きの良い音色になりますが、ウイークエンドプレーヤには音程などのコントロールを維持するのが難しいと思います。