1.マーマデューク・マウスピースの材料
マーマデュークのラバーマウスピースはビンテージの材料になるべく近い材料(ピュアラバー)を使用しています。ハードラバーと呼べるのは天然ゴムから作られるエボナイトのみです。
2.マーマデュークのマウスピースの製法
マーマデュークのマウスピースは、ブランク製造(マウスピースの原型)を海外の工場に委託し製造しています。金型をマーマデュークが所有しています。ラバーの場合、金型で原型を作り、そこからCNCまたは工作機械にて加工します。メタルマウスピースは、CNCにより加工しています。
マーマデュークでは、ブランク材を受け入れたのち、テーブルの調整、レールの調整、オープニングの調整、外観ポリシュを行いますこの工程は約1時間を要し、完全なマウスピースとなります。
3.テーブル
テーブルは中央部をへこませています。ウインドウの始まる部分の左右とテーブルの後部が最も高いポイントです。リードの自由振動に為には、このくぼみが重要な役割があると考えます。この作業は手作業です。
4.サイドレール、フェイシングレングス
サイドレールのカーブはマウスピースの最も重要な要素です。レールの勾配が悪いとリードミスの原因となります。また、吹奏感に大きく影響します。
フェイシングレングスの長さにより、リードの振動する部分の面積が決まります。音色に大きく影響します。
マーマデュークでは、お客様のアンブシュアや口の形にあわせて、カスタマイズができます。
5.ティップレール
ティップレールの幅により、レスポンスが大きく変わります。早いレスポンスを好まれる方は、狭いティップレールをお勧めします。
6.バッフル
バッフルはマウスピースのキャラクターに大きく影響します。
ハイバッフルのマウスピースは明るく、パワーがありますが、低音域を鳴らすのにやや技術が必要です。
ローバッフルのマウスピースは、ダークな音色で豊かな低音部が特徴です。ローバッフルのマウスピースには、ティップの部分にロールオーバーバッフルが付けられています。
ロールオーバーバッフルは、息の流れを微妙にコントロールし、明るさ、エッジ、音色に影響します。バッフルを低くする(落とす)、高くする(樹脂により盛る、または、オープニングを変えて相対的にバッフル高さを変える)ことがで来ます。